• つぶやき6号

    Posted on 2017年9月11日 by スクエア富山 in 寺井のつぶやき.

    先日、本屋の店頭で面白い本を見つけました。それは、「君たちは どう生きるか」という題名で、その帯(本に巻いてある、その本のキャッチフレーズ)には、日本を代表する歴史的名著、マンガ版と同時発売!と記されていました。店頭で少し読んでみて、興味を持ったので、2冊(普通版とマンガ版)を購入し、家に帰り、夢中で読みました。

     

    1. 著者 吉野源三郎 1899年(明治33年)生まれ、1981年(昭和56年)82歳で没
    2. 児童文学者、岩波書店の雑誌『世界』の初代編集長、岩波少年文庫の創設に尽力

    スクエアの皆に、今必要なことだと思いますので、少し本の内容を紹介したいと思います。

     

    本の中心は、コペル君とあだ名のついた旧制中学2年生(旧制中学は小学校を卒業し、試験を受けて中学校に入学できた。中学生は男子のみ、女子は女学校。富山でいえば富山中学=現富山高校、神通中学=現中部高校。大多数の人は小学校卒業)14歳の男子で、当時の中学に進学できるのは、エリート層の子弟と思われます。その中学生の学校生活で起きた事柄を、コペル君と彼の叔父さんや家族、学校の友人とのかかわりが書いてあります。昔は、下級生などを「生意気だ」と言ったり「よい恰好(目立つ服装)」や、「女の子と話をしている」だけで制裁(今のいじめ)と言って、数人で囲んで暴力をふるったりしていました。そのことに対し、一般のけんかに弱いコペル君たちは、どのように、対処したかが書かれています。私たちの中学生時代(約60年前)と変わらない情景が書かれています。

    「つぶやき1号」や「つぶやき2号」では、願いを込めて「SQUARE富山」の創設や作った人たちの思い(コーチや参加者の父兄)を「つぶやき3号」では、「よき人間」とは?「つぶやき4号」では、「運動(サッカー)も勉強もできるようになって欲しい」との願いを、「つぶやき5号」では、富山だけではなく、「20年前の願い」が、少しだけかなっていることが判りました。

    コペル君の頭の中では解っていることが、その場に出会うと「体が金縛りに会う」状態になり、行動することが出来なくなります。「いじめ」に会った時、「どのように行動するか?」、「いじめ」を見た時、「どのように行動するか?」、それぞれ個人に任されています。悔いの残らないように行動するためには、「早い判断、良い判断」が求められます。この「早い判断、良い判断」はスポーツによって訓練されます。

    サッカーでも、学校生活でも、社会人となっての社会生活でも、「早い判断、良い判断」が求められます。今から「早い判断、良い判断」ができるよう、訓練しましょう。